建築設計はいくつかの分野の専門家が共同で行います。
建築設計の分野は意匠の他、構造、機械設備、電気設備の専門分野に分かれます。
建築はこれらの分野の専門家が集まって設計を行います。
それぞれの分野の違いを理解することで、建築を計画する過程を理解することができます。
中でも中心的な役割を担うのが意匠設計の担当者です。
単にデザインを担うだけでなくコンセプトを決め、どんな建築にするかの方向付けを行います。
構造や設備の担当者が異なった考えを持った時、調整するのも意匠設計の担当者の役割です。

意匠設計・建築設計とは?

建築物を建てるためには、施工の前に設計を行う必要があります。
施工の前に行う作業が建築設計及び設計図の作成で、
施工が始まってから現場の作業のために書く図面が施工図です。
建築設計は意匠、構造、機械設備、電気設備の分野に分かれ、
それぞれ別の専門家が設計を行います。
始めに発注者からの依頼を図面化するのが意匠設計の担当者の役割です。
計画段階では構造や設備は本格的な作業はせず、
意匠設計で計画図を作成するのに必要な専門的なアドバイスを行うのみに留めます。
構造や設備の分野の専門家が本格的に作業を行うのは、実施設計以降となります。
構造の分野では、構造計算により建物の柱や梁、鉄筋の太さや本数などを決める作業が行われます。
機械設備では空調、換気、給排水、給湯、衛生などの設計が行われ、実施図面も作成されます。

施工前に行われる、これらの全ての設計作業が建築設計と呼ばれます。
意匠、構造、設備の図面は食い違いのないように整えられ、
工事前に必要となる建築確認申請に使われます。
さらに、図面が施工者に渡され、見積りが行われます。

意匠設計と建築設計の違いは?

意匠設計は構造、設備と共に建築設計の一部分が、
意匠の責任者は建築全体の責任を負います。
設計事務所においては、建築家と呼ばれる人がその役割を担います。

意匠設計の担当者は計画から現場監理まで、建物を建てる全ての工程に関わります。
さらに、竣工後も、定期報告などの業務にあたります。
意匠設計の担当者は、建築において中心的な役割を担い、計画段階から仕事を始め、
全体計画を行いながら建物の形を決めていきます。
平面図を決めるのが最も大きな仕事です。
平面図には建築において重要な役割を持つ図面です。
平面図、立面図、断面図、矩計図があれば、建物の内容はほとんど決まってしまいます。
これらの重要な図面の作図を担うのが意匠設計の分野です。
それ以外で建築設計に関わる構造、機械設備、電気設備の分野の担当者は、
主に実施設計の時だけ仕事を行い、建築確認申請が済めば、仕事からはなれます。
構造、設備分野の担当者が現場に関わるのは、大きな現場に限られます。

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