近年では自然素材を使用して建築するニーズが増えていることから、
住宅業界ではひとつのキーワードとして注目しています。
自然素材がクローズアップされる背景には、戦後日本の建築が急速に合理化と
低コスト化の波に飲まれていったという要因があります。
その裏でシックハウス症候群や化学物質過敏症といった弊害が生まれ、
昔のような自然素材を使用した家の価値観が見直されるようになりました。
また有害物質を含まない自然素材の住まいは、健康面以外にエコの観点からも
大きなメリットがあります。

建築木材の種類と特徴を知ろう

建築木材の種類は大きく分けると広葉樹と針葉樹の2種類に分類でき、
主に使用されるものは10種類ほどあります。

ヒノキ:
水に強く狂いが少ないため土台など構造材に適しています。
比較的高価な木材に分類され、菌や虫に耐える力があり香りが良いのも特徴です。

ヒバ:
ヒノキと同じく構造材に適していて、湿気や水に強く比較的安価なうえに
菌に対して強いのが特徴で神社や仏閣に多く使用されています。

スギ:
比較的狂いが少なく柔らかさもあるため、造作一般に使用することが多く独特の香りが特徴です。

クリ:
耐久性や耐水性だけでなく虫の害にも強く、硬質です。

ケヤキ:
木目にダイナミックな美しさがあり、大黒柱など構造材に用いられます。

サクラ:
反りや狂いが少なく強度に粘りがあるため扱いやすく、虫にも強い建築木材です。

ブナ:
硬くて粘りがあり接着性が良いため、フローリングなど床板に用いられます。

ウォルナット:
きめが細かく美しいつやがあり、ドアなど造作材です。
南洋桐は桐と似ているため、代用品として用いられます。

アカマツ:
水分に強いため梁や敷居の摩擦部に使用され、木目が鮮明なものは造作材になります。

自然素材のメリット・デメリット

自然素材のメリットに空調効果をあげることができ、年間を通じて快適な湿度を維持することが可能です。
人体に有害な化学物質が含まれていないため、健康不安がなく安心して生活できます。
耐久性や断熱性に優れていて、樹木が本来持っている質感や香りをダイレクトに楽しむことができます。
森林浴による癒しの効果はよく知られていますがその正体は木の香りであり、
自然素材を使用することで現代人が求めるリラックス効果が得られます。
デメリットとして考えられることは時が経つにつれて変色が起こることですが、
味わいとして楽しめるならば問題はありません。
乾燥させる段階で反りや曲がりが生じる場合がありますが、
あらかじめ乾燥させた無垢材を用いることでトラブルを回避することができます。
自然素材は1本ずつ色合いが異なるため、色のばらつきがあります。
また工業製品とは異なり仕上げるのに時間と手間がかかるため、
価格が高いこともデメリットとして考えられます。

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