施工図は、建築設計事務などに従事する建築士が描いた図面を基に、
施工図作成会社や実際に施工を担当する建設会社の現場担当者が描く図面です。
この図面は建築、電気設備、機械設備の大きく3つに分かれます。
それぞれが更に細かい業種に分かれる為に、
各業者の使用材料や納まりを全て考え図面に盛り込む必要がある大変な作業です。
しかし、施工図は現場の生命線と言っても過言でない重要な要素であり、
誰でも簡単に描けるものでもありません。

施工図の種類について

一言で施工図と言っても、その種類は数多くあります。
建物規模にもよりますが普通の木造住宅では数枚で納まるのが、
ビルや工場など大規模になればなるほど多くなり数百枚単位の現場も存在します。
建物一建てるにも業種は何十業者にもなる為、
全ての業者の事を考えお互いに綺麗に納まる図面を描く事が重要です。

建築の場合は、基礎工事であれば土工事・鉄筋工事・型枠工事・コンクリート工事です。
これに水道などの設備工事が係ります。
建物基礎を作るだけでも、これだけの工種があり全てをまとめて基礎工事図面になります。
基礎が完成すれば、上物を建てますが構造によって
木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄筋鉄骨コンクリート造などそれぞれにより図面が異なり、
それが構造施工図となります。
その後、間仕切りや建具関係そして内装仕上げ材などの詳細図があります。
例えば浴室などでは仕上げにタイル張りを行う場合は
タイル割り図と呼ばれる部分詳細図まで存在するのです。

工事種別ごとに施工図の種類がある理由

このように施工図一つを取ってみても、基礎工事から内装仕上げまたは外装に至るまで
様々な施工図が必要になりそれぞれの図面は工事種別に分けられます。
基礎工事を例にしてみますと、先程の土木工事からコンクリート工事まで一つにまとめたとします。
しかしこれでは、様々な工種の寸法が混在して自分の職種の寸法が読み取れません。
そこで同じ基礎工事図面でも、それぞれに分ける必要があります。
例えば鉄筋工事の工種には土木工事は関係ありません。

土工業者がしっかりと下地を作ってくれれば、
鉄筋業者はその後に現場に入り図面通りに鉄筋を組めば良いのです。
それは基礎工事以外の全ての業者に言える事です。
施工図を各担当者は、不具合を見極める為に基礎工事から内装工事まで
全ての業種の図面を一つに重ねて書く事が出来ます。
今はパソコンで作成するので、各業種ごとに図面を描いて
必要な業種だけを重ねたり消したりと色々できます。
施工図はそれぞれの業種に必要な情報だけを提供する図面なのです。

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